解説

第一高等学校旧蔵資料(一高資料)は、現在、駒場図書館・駒場博物館に所蔵されている、第一高等学校(一高)旧蔵の文書・図書・掛図・機器・写真などからなる資料群と、一高の関係者(教官・卒業生など)によって作成・収集・寄贈された資料群から構成される。

1950年に一高が廃止されたのち、同校旧蔵の文書や教材などは、同校を前身の一つとする東京大学教養学部に引き継がれたが、実際の管理は事務・図書館・各教室などに委ねられた。中には廃棄されたものもあり、これを一高同窓会が引き取って管理し、さらにその一部を長野県松本市の旧制高等学校記念館に寄託したこともあった。

2004年、「第一高等学校創立130周年記念・駒場の歴史展」(駒場博物館、2004年11月1日-12月17日)の開催のための準備作業が進められる過程で、一高同窓会、東京大学教養学部および旧制高等学校記念館の一高旧蔵資料の調査が行われ、図書以外の資料の多くは駒場博物館に収蔵された。また、同展を契機に、一高関係者の方々から様々な資料の寄贈も受けるようになった。これらの資料は、駒場博物館を中心に整理と保存作業が進められており、図書館での保管に適したものは駒場図書館に移されている。

一高資料には、一高において教科書・参考書として用いられたものを含む図書、人事関係を中心とする事務文書、生徒の活動を物語る寮日誌、生徒が測量して作成した実測図を含む掛図、数は少ないが世界的にも珍しいものの多い実験機器などが含まれている。整理・調査が継続して行われる一方で、電子化されたデータの公開も行われている。各資料の詳細については、それぞれの解説を参照されたい。